人生は因果の中にある。だからこそ、変えていける

― 無意識のパターンに気づき、癒し、人生を選び直す ―

「因果応報」という言葉を聞いたことがあるでしょう。

現在では一般的に、

「悪い行いをしたら、その報いがある」

という意味で使われることが多いですが、
本来は仏教の言葉で、良い行いにも悪い行いにも、それに応じた結果があるという考え方です。

つまり、すべての結果には、何かしらの原因があるということ。

そう聞くと、何か悪いことが起きたときに、

「じゃあ、自分が悪いんだ……」

と、自分を責めたくなる人もいるかもしれません。

でも、私はそのために「因果」という考え方があるのではないと思っています。

むしろ、

原因があるということは、自分の人生を変えていけるということ。

今までとは違う原因をつくれば、その先に生まれる結果も変えていくことができるのです!

「私が悪い」で終わらせない

例えば、

「パートナーから大切にされていない」

と感じる現実があるとします。

そのとき、

「大切にされないのは、私が悪いんだ」

で終わってしまっては、もったいない。

 

大切なのは、

なぜ私は、パートナーから大切にされていないと感じるのだろう?

と、その根本にある意識まで見ていくこと。

 

もしかしたら、あなたの中に、

・パートナーシップとは、どちらか一方が我慢するものだ
・女性は尽くさなければ愛されない
・人は浮気する生き物だ

そんな思いが、無意識にあるかもしれません。

自分では意識していなくても、そうした思いが自分の中の「当たり前」になっていれば、その前提から相手を見たり、物事を受け取ったり、選択したりするようになります。

そして、そうした思いが生まれたのにも、何かしらのきっかけがあったはずです。

両親の関係を見て育ったことが影響しているかもしれない。

周りで見たり、聞いたりしたことが影響しているかもしれない。

過去に傷ついた経験から、自分を守るためにつくられた思いかもしれません。

気づくだけではなく、癒してあげる

だから、無意識のパターンに気づいたときに、

「こんなふうに思っていた私が悪かったんだ」

と自分を責めるのではなく、

なぜ、その思いを持つ必要があったのか

まで見てあげることが大切です。

 

そのとき感じていた悲しさや寂しさ、怖さに気づいて、

「本当は大切にしてほしかったんだね」

「怖かったんだね」

と、そのときの自分に寄り添ってあげる。

過去をなかったことにするのではなく、そのときの自分を受け止めてあげる。

こうして根本に気づき、そのときにできた自分の潜在意識を癒してあげることが、自分の中の“当たり前”を書き換え、幸せに生きるための最初の一歩です。

 

癒されて初めて、

「もう同じ方法で自分を守らなくてもいい」

「これからは違うものを選んでもいい」

と思えることがあります。

 

そして、

「私は、本当はどう生きたい?」

と、自分に問いかける。

気づく。

癒す。

そして、選び直す。

そうやって私たちは、少しずつ無意識のパターンから抜け出していくことができます。

魂という、もっと大きな視点から見ると

さらに、もっと俯瞰して、私たちの人生をホリスティックに見てみましょう。

私たちの魂は何度も生まれ変わりながら、さまざまな経験を通して成長していく。

そんな考え方があります。

この視点から見ると、私たちが自分にとって望ましくない潜在意識を持つことすら、魂の成長のために選んできた経験だと捉えることができます。

「自分が選んだ」という言葉がしっくり来なければ、

「自分の魂が選んだ」

と考えてみてください。

なぜなら、そこに魂の成長があるからです。

今までと同じパターンをただ繰り返しているだけでは、新しい経験は生まれません。

だからこそ、あえて自分にとって好ましくない状況を経験する。

その経験を通して、

「私は、本当はこんなふうに生きたい」

「本当は、もっと大切にされたかった」

「本当は、我慢するのではなく、自分の気持ちを伝えたかった」

と、自分が本当に望むものに気づく。

そして、望んだことを体験できるように、今までとは違う選択を挑戦する。

魂の成長というと、欠けているもの満たすとか、
不完全なものを完全にするというイメージがあるかもしれません。

でも私は、魂の成長とは、
元々完全な存在であることを思い出す旅だと考えています。

ですから、私たちにとって、この世界は、
足りない存在だから成長しなければいけない場ではなくて、
そのままで一人ひとり完全な私たちがそれを思い出し、
望む世界を体験させてあげる場。

自分が望んだことを経験させてあげることこそが、
魂の成長に繋がるのではないかと思っています。

なぜ、同じパターンを繰り返してしまうのか

そうは言っても、
私たちは、気づかないうちに同じ選択をし、同じパターンを繰り返していることがあります。

相手が変わっても、なぜか同じような恋愛をする。

職場を変えても、同じような人間関係に悩む。

「今度こそ」と思っているのに、気づけばいつもの場所に戻っている。

そんな時は、根本にある思い、潜在意識を見てあげることが大切です。

自分が今、何を感じているのか。

何を怖がっているのか。

どんな「当たり前」を持っているのか。

そこに気づくのです。

 

そして、ただ気づくだけではなく、その根本にある思いを癒し、

「それでも私は、これから何を選びたい?」

と自分に問いかけてみる。

そうやって意識的に選択することが、同じパターンを抜け出す鍵になります。

因果の中にいるからこそ、人生は変えられる

私たちは、自分が発したものが自分に還ってくるという、大きな因果のマトリックス(仕組み)の中で生きています。

だからこそ、

自分が何を発しているのかに気づくことが、とても大切です。

自分が発するものに気づかず、ずっと同じ意識から同じものを選んでいたら、現実を大きく変えることは難しいでしょう。

でも、自分の中にあるものに気づいて、癒して、

「私は、今までとは違うものを選ぶ」

と決めたら、そこから新しい因果が始まります。

 

過去に起きたことは変えられません。

自分の中に、どんな潜在意識がつくられてきたのかも、なかったことにはできません。

でも、

そこから何を受け取り、これから何を選ぶのかは、今の自分が決めることができます。

因果があるということは、怖いことではありません。

自分の人生を変える力が、自分にもあるということです。

 

今、何かにつまずきを感じていたり、

「もっとこうだったらいいのに」

と願う気持ちがあるなら、

それはもしかしたら、

無意識のパターンを抜け出すチャンスがやってきているのかもしれません。

 

叶えたい願いや、変えたい現実があっても、どうしたらいいかわからずにいるなら、

いつもの反応を繰り返すのではなく、

「私は、なぜこう感じるんだろう?」

「この思いは、いつから持っているんだろう?」

「私は、本当はどうしたいんだろう?」

と、自分の内側を見てみる。

自分の今までのパターンに気づく。

その根本にあるものを癒す。

そして、自分が本当に望むものを、今度は意識的に選んでいく。

自分が発したものが還ってくるという因果の中で生きているからこそ、私たちは、自分の意識と選択によって人生を創り直していくことができるのです。

 

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