「瞑想って、いろんな種類がありますよね」
先日、そんな話題が出たので、
今日は改めて、
「マインドフルネスって何?」
ということについて書いてみたいと思います。
マインドフルネスは、
仏教の瞑想をルーツのひとつとしています。
仏教では古くから、
私たちの「心」と「苦しみ」の関係が見つめられてきました。
私たちは、
起きた出来事そのものだけではなく、
その出来事をどう受け取り、
どんな意味をつけるかによって、
苦しくなることがあります。
例えば、
友人が仕事ですごく成功したとします。
起きた出来事は、
「友人が仕事で成功した」
それだけです。
でも、それを見て、
「すごい!私も嬉しい!」
と思うこともあれば、
「どうしてあの人ばっかり。
ずるい……」
と思うこともある。
同じ出来事でも、
自分の中に生まれるものは違います。
そして、
「ずるい」
という気持ちが湧いてきたときに、
「そんなことを思う私は最低だ」
と、自分を責めてしまったら、
さらに苦しくなってしまいます。
マインドフルネスでは、
そんな自分の心をまず観察します。
「あぁ、私は今、
“友人だけ成功してずるい”って思っているんだなぁ」
それだけ。
良い、悪いと判断する必要もなければ、
無理やりポジティブに変える必要もありません。
「そう感じている自分がいるんだな」
と、そのまま気づいてあげます。
私たちは、
感情と自分自身を一緒にしてしまうと、
その感情に飲み込まれやすくなります。
「友人はずるい」
と思っていると、
いつの間にかその思いに囚われて、
友人のことまで嫌いになってしまうかもしれません。
でも、
「私は今、
“友人はずるい”と感じている」
と捉えてみる。
すると、
「感情=私」ではなく、
「私は今、この感情を感じている」
と、一歩離れたところから
自分を見ることができます。
ここに、小さな余白が生まれます。
妬んでいる自分を責めるのではなく、
「私も成功したいんだな」
「本当は私も認めてもらいたかったんだな」
そんな、自分の奥にある気持ちに
気づくことだってできるかもしれません。
そして、その気持ちに気づいたうえで、
「じゃあ、私はどうしたい?」
と、自分で次の行動を選ぶことができます。
感情に飲み込まれて、
無自覚に反応するのではなく、
今、自分の中で起きていることに気づき、
そのうえで、自分の行動を選んでいく。
マインドフルネスは、
そのための「気づく力」を育ててくれるものだと
私は思っています。
現代では、
マインドフルネスは医療や心理学の分野にも取り入れられ、
ストレスの軽減をはじめ、
心身の健康や注意力などとの関係について
さまざまな研究が行われています。
でも、私がマインドフルネスをお伝えしている一番の理由は、
もっと自分を知り、
もっと自分に優しくなり、
自分の人生を意識的に選べるようになるため。
自分の心や体の声に気づくこと。
そして、
その声を否定するのではなく、
「そう感じているんだね」と受け止めること。
そこから、
「では、私はどうしたい?」
と、自分に問いかけていく。
マインドフルネスは、
ただ心を落ち着かせるための瞑想ではなく、
自分自身とつながり、
自分の人生を自分で選んでいくための
ひとつの方法なのだと思っています。
自分とつながる時間を、日常の中へ
マインドフルネスは、
知識として知るだけでなく、
少しずつ実践することで「気づく力」が育っていきます。
オンラインコミュニティ「Ki」では、
朝の時間に「マインドフルモーニング」を開催しています。
一日の始まりに、
外側へ向かう前に、まず自分自身とつながる時間を。
心と体の声を聴きながら、
自分を大切に一日を始めたい方は、
ぜひご一緒ください。
