〜映画『ウィキッド』を観て感じたこと〜

(一部ネタバレを含みます)
先日、ミュージカル映画
『ウィキッド 永遠の約束』を観ました。
パート1の
『ウィキッド ふたりの魔女』で
すっかりウィキッドが好きになり、
この1年、
パート2の公開を心待ちにして
映画館へ。
ですが実は、
観終わった直後は
少し不完全燃焼のような気持ちもありました。
パート1では
本当の自分として生きることを決意し、
「Unlimited(限界なんてない)」と歌っていたエルファバ。
パート2では、
その決意のあと孤独に過ごし
「I’m limited(もう限界)」と歌います。
そして
エルファバは
「悪い魔女」として語られたまま。
本当のことは
多くの人に知られないまま
物語は終わります。
普通の物語なら
・誤解が解ける
・真実が明らかになる
・元の姿に戻る
そんなハッピーエンドになりそうですが、
この物語はそうはなりません。
でも時間が経って振り返るうちに
この映画からのメッセージが
少しずつ整理できてきました。
見えているものがすべてとは限らない
パート1から引き続いて
『ウィキッド』を観ていて強く感じたのは
「見る視点」
というテーマでした。
私たちは
自分の目で見ていると思っていても
実は、オズの魔法使いが言ったように
「信じたいものを信じている」
こともあります。
だからこそ
見えているものが
必ずしも真実とは限らない。
この映画は
そんな問いを
現代の私たちに投げかけているように感じました。
善と悪は簡単には分けられない
物語の中では
エルファバは悪い魔女として語られ、
グリンダは良い魔女として称えられます。
でも本当のことは
もっと複雑です。
真実を守ろうとしたエルファバが
悪役として語られ、
民衆の前に立つ役割を担ったグリンダが
正義として語られる。
この物語を見ながら
善と悪は簡単には分けられないのかもしれない
そんなことも感じました。
私たちが見えているのは
ほんの一部分なのかもしれません。
魔法は解けない
またこの映画で
印象的だったのは
かけた魔法は解けない
ということでした。
カカシはカカシのまま。
ブリキはブリキのまま。
元の姿に戻るわけではありません。
最初はそれが
少し切なくも感じました。
でもそれは
変化を受け入れて生きる
ということなのかもしれない。
そしてその変化さえも含めて
すべては
なるべくしてなっている
そんなことも感じました。
役割を受け入れるということ
冒頭でお伝えした
私の不完全燃焼感は、
本当のことが
明るみに出ないまま
終わったからでした。
なぜエルファバは
本当のことを言わなかったのか。
そう考えたとき
私が感じたのは
役割を受け入れるということ
でした。
エルファバは
誤解されることを知りながら
真実を守る道を選びます。
自分の名誉を守ることより
守りたいものを守る。
それは
とても勇気のいることです。
でもその結果、
彼女はずっと欲しかった
そのままの自分を愛される人生
を手に入れました。
使命は好きなこととは限らない
この映画を観ながら
もう一つ感じたことがあります。
それは
使命は必ずしも好きなこととは限らない
ということ。
これは以前から
お伝えしていたことですが
エルファバの選択を見て
より強く感じました。
使命は
「命」を
「使う」
と書きます。
好きかどうかよりも
自分が向き合うことになっているもの
それが
使命なのかもしれません。
知られていないヒーロー
この映画を観ながら
世界にはきっと
知られていないヒーロー
がたくさんいるのではないかとも感じました。
誰かを守っていても
それが知られるとは限らない。
正しいことをしていても
誤解されることもある。
それでも
愛を選び続ける人たちが
この世界を
静かに支えてくれているのかもしれません。
私たちは出会いによって変わる
パート2の中で
とても美しい歌があります。
『For Good』
この歌は
「あなたに出会ったことで
私は永遠に変わった」
という意味の歌です。
それを聞きながら思い出したのは
「おかげさま」という言葉でした。
私たちは
一人で生きているのではなく
誰かとの出会いによって
学び
影響し合い
変わっていく。
その積み重ねの中で
人生が形づくられていくのです。
最後に
私たちは
この世に生まれたからには
それぞれ
何かしらの役割を持っているのだと思います。
でも
その役割を受け入れるには
勇気がいる。
だからこそ
勇気をくれる人たちとのつながりが
大切なのだと思います。
そして、
勇気を持って受け入れたとき
私たちは
本当の意味で自由になるのかもしれません。
なぜなら、
本来の自分を受け入れることは
愛を選ぶことだから。
愛を選べば、
愛が還ってくる。
それが
この世界の道理です。
本来の自分に気づくこと。
それは
本当はすでにここにある
愛に気づくことなのかもしれません。
愛は、つくるものではなく
気づくもの。

そして
その気づきから
愛の世界は
静かに広がっていくのだと思います。
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