自分を大切にすることと他者を大切にすることは両立できる!(22)

自分と相手、どっちを大事にする?

私は小さい頃から
「人様に迷惑を掛けるんじゃない!」と
よく言われてきました。

そうした影響で自分がどう思うかよりも
他者がどう思うか?を気にするようになったり、
自分よりも他者を優先することが
この世界では、求められているんだと思っていました。

それでも、父の死をきっかけに、
自分が旅立つ時は
誰かのせいにしなくて済むように
自分の生きたい人生を生きようと思ったり、
オーストラリアでそのままの自分を
認め合えることの心地よさを知ったり、
子育てをする中で、
私が笑顔でいることが
子どもたちの笑顔にも繋がるんだと
感じたりしたことで、
自分を大切にしたいと願う気持ちと
他者を優先しなければいけないのではないか?と
迷う気持ちが常にありました。

 

シャンパンタワーの法則

戦前の日本では、
個(持って生まれた特性)を大事にする
教育が行われていました。

ですが、次第に
“みんなと同じ”が求められるようになり、
自分を押し殺してでも
周りに合わせなければいけない社会に。

そうした時代を経て、
再び個を大事にという声が
挙がってきた現代。

シャンパンタワーの法則というものを
知っていますか?

 

マツダミヒロさんが作られた言葉です。
シャンパンタワーは
1番上のグラスからシャンパンを注いで
上のグラスがいっぱいになると
溢れ出たシャンパンが
自然と下のグラスも満たしていきます。

このシャンパンタワーを
自分の人生に例えたら、
1番の上のグラスは誰でしょうか?

 

あなたです!!

 

1番上にあなたがいて、
あなたを支えてくれる
家族や友人、
同僚や地域の人など
あなたと関わっている方が
繋がっていきます。

人ばかり優先して、
下のグラスからシャンパンを注いだら
1番上の自分のグラスには
いつまで経っても
1滴もシャンパンが入りません。

反対に、あなたを愛や喜びという
シャンパンで満たしてあげたら
溢れ出た愛や喜びを
自然と下のグラスの人たちにも
届けることができるのです!!

 

自分が枯渇した状態では
大切な人のために
何かをしたくても
し続けることができません。

体調を崩すかもしれないし、
精神的に疲れてしまうかもしれないし、
金銭的に継続できなくなるかもしれません。

人のために何かをしたいと思うなら、
まず自分を満たしてあげることは
とっても大事なのです!!

 

私がマインドについて学ぶ中で
このシャンパンタワーの法則に出会ったのは
まだ子どもたちが小さかった時。

子どもを預けて自分の学びのために
出かけることや
夫が外で働いている時に
自分の学びや友達とのランチなど
自分の好きなことを楽しむことに
罪悪感をいっぱい感じていた時だったので
この法則を知って、
気持ちがとっても楽になりました!

さらに、自分が笑顔でいることで
家族にも笑顔で接することができるようになるし、
自分を大切にすることが
大切な人を大切にするためにも
必要なことだとわかりました。

 

自分を大切にすることと他者を大切にすることは両立できる

まず自分を大事にすることが大切だとわかったし
伝えてきたけれども、
利他:自分のことよりも他人の幸福を願うこと
(コトバンク・デジタル大辞泉より)
という言葉を聞くようになって、
やっぱり自分よりも他者の幸福を優先しなければ
いけないのではないか?と、私の中で再び
疑問が出てきました。

 

その疑問が解けたのは
最近のことです。

仏教用語に
【自利利他】という言葉があります。

“自利とは、自己の修行により得た
功徳を自分だけが受けとることをいい、
利他とは、自己の利益のためでなく、
他の人々の救済のために尽くすことをいう。
この両者を完全に両立させた状態に至ることを、
大乗仏教の理想とする。”
(コトバンク 精選版 日本国語大辞典より)

自分だけが利益を受けとるのも
他者だけが利益を受けとるのも良くなくて
両者が共に利益を受けとることがいいと
何千年も昔から言われていたのです!

 

そして、さらに視野を広げて
この世界を見てみると、
私たちはみんな氣や素粒子と
呼び名は違えど、
全て同じものから創られていて
繋がっています。

つまり、私を大切にすることは
他者を大切にすることだし、
他者を大切にすることは
私を大切にすること!

自分を大切にすることと
他者を大切にすることは
両立どころか、
実は同じことだったのです!

 

顕在意識や目に見えるものだけで
この世界を捉えると
どうしても私とあなたは違う人だと思うし、
違うと思うから
自分を優先するか、
相手を優先するか、
迷ったり損得勘定が働いたりするのです。

目の前の相手を自分だと思って接してみる

そうすることで、いつもとは違う行動になるかもしれません。

 

自他を大切にするときのポイント

自分を大切にすることの重要性を伝えてきた私が
他者を大切にしなければいけないのではないかと迷い、
気づいた先は、
両者は同じであるということ。

それでも、やっぱり私たちの多くは
自分と他者を区別して捉えると思います。
私もわかってはいても別々の存在のように
感じるときのほうが多いです。

そこで、自分を大切にすることと、
他者を大切にすることを両立する上での
ポイントを挙げると、

自己犠牲をしないこと

 

自分が「やりたい!」と思えること、
または、できる範囲で
相手のことを想ってできることをする!

相手のことを想っていても
「やらなきゃ」という思考の元
行う行動は、相手に恐れの重い
エネルギーを渡します。

それでは、愛の循環ではなくなってしまうので、
お互いに苦しくなるか、
どちらか一方だけが幸せで
他方は幸せではないという
未来が出来てしまいます。

 

自分が受け取る側だとしても
相手がすごく辛そうな状況にいる中で
「はい、どうぞ」と与えてもらっても
「ありがとう!」と素直に喜んで
受け取れるでしょうか?

自分の喜びが相手の喜びになる!

そうした愛の循環を意識することが
自他ともに幸せに生きる道です!

自分と周りを幸せにする意識の使い方を知り
人生を舵取りができるようになりたい方へ


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