相手を許せなくても大丈夫(20)

まず最初に許す人

あなたが変わりたいと思う時、
あなたが覚えている、覚えていないに関わらず
その変えたい思考や価値観が生まれた
出来事があります。

そして、その出来事に自分以外の人が
関わっている場合(ほとんどがそうだと思いますが)、
【相手を許す】必要があると感じながらも
許せないと思うことも
多々あるのではないでしょうか。

嫌な思いをさせられた相手を許すのは、
簡単ではありません。

ここでは、相手を許すのとは違った観点から
許すことについてお伝えします。
許すか、許さないか、あなたの人生の主導権は
いつでもあなたにあります!
選択する時のご参考になれば嬉しいです。

相手と何か嫌なことがあった時
許したほうがいいと頭ではわかっていても
すぐにはできない時もあるでしょう。

そうした時に、“相手を許さなければいけない”と
自分の思いを閉じ込めてまで
無理やり相手を許す必要はありません。

ただ、許すことであなたが楽になります。
そのため、

ことはぜひ行なってほしいです!

 

相手を許さず、責め続けている時、
あなたの意識は相手への批判や
怒りに向いているかと思います。

もしくは、考えたくもない!と、
相手のことを頭や心の中から
追い出そうとしたり、
自分の中にいる相手の存在を
避けようとしたりするかもしれません。

でも、障害物を避けるためには
どこに障害物があるかを確認する必要があります。

つまり、相手のことを考えるのを
避けるためには、あなたの意識の中に
相手がいることを絶えず確認しなければなりません。
そのため、考えないようにしようと思えば思うほど
相手に意識が向いてしまうのです。

 

嫌なことをされたら許せない気持ちがあっても当然です。

ですから、まずはそのままの、
許せないと思っている自分を許してあげましょう。

あなたは、一生あなたと共に歩んでいきます。
その自分に、責められたり、批判されたりしたら
さらに苦しくなります。

どんな自分も、あなただけは受け入れてあげましょう。

 

許せない自分を許すとどうなるか?

許せない自分を認めて
その自分を許してあげることで
自分を責めていた気持ちから
解放されていきます。

そうして少しずつ
心にゆとりや余裕が戻っていきます。

そして、ある程度自分の心が元気になってくると
相手の立場を考える余裕ができてきます。

その出来事が起こった当時は
自分がその時いる視点からしか見えなかったことが
相手の立場や、自分の視点でも
もっと俯瞰して見てみると、
その時には見えなかったものが
見えてきます。

そうすると、相手の言動についても
違った側面が見えてくるかもしれません。

 

例えば、このブログでも何度か
話に出していますが、
私の父はとても厳しい人でした。

父が怖いから、父が家にいる時は
私はいつも母の後をくっつくようにして
追っていました。

小学生に上がり、
自分の部屋で寝るようになっても
時々私は、母と一緒に寝たくて
こっそり自分の部屋を出て
母の寝室に行くことがありました。

私の部屋の隣は父の部屋で、
父がその部屋にいると
私が部屋を抜け出したのを
気づかれて
部屋に連れ戻されて
厳しく叱られました。

そうした記憶があるので
昔は、父に対して、
ただ“怖い人”という
思いがありましたが、
父方の祖母の葬儀の際に、
父の兄である叔父と話して、
父の新たな面を知りました。

叔父から父が子どもの時の話を
聞いたのです。

父は末っ子でとても甘えん坊で、
子どもの時、仕事に行く母親(私にとっての祖母)
が乗ったバスをずっと走って
追いかけていったことがあったと
話してくれました。

今まで知らなかった父の一面を知って
思ったのは、
父の中にいた幼い頃の父が
いつも母に甘えていた私を
羨ましく思っていたのかもしれない、
厳しさとなって現れていたのは
幼かった頃の父の悲しみかもしれない、
ということ。

 

私たちは誰でも
いろんな面を持っています。

相手の見えている面だけが
相手を創っているのではありません。

今回、私はたまたま、叔父から
父の話を聞けたけれど、
そうでない場合には、
“もしかしたら…”と相手の今いる状況や
当時の状況だけでなく、
相手の生まれ育ってきた環境も
想像してみることで
相手の発した言動に対しての見方が変わることがあります。

 

私たちはみんな、
幸せになりたくて
ただ必死に生きているだけ。

そうした相手との共通点に気づけると
自分にも相手にも
思いやりをかけることができます。

 

情けは人の為ならず、
出したものが還ってくる

相手にかけた思いやりは
巡り巡って自分へと還ってきます。

 

<この話を続きはこちら>

 

自分と周りを幸せにする意識の使い方を知り
人生の舵取りができるようになりたい方へ

 

関連記事

夫はなぜ仕事が休みだと事前に言わないの?(26)

恐れも愛の一部、恐れがあっていい!(13)

潜在意識を書き換える方法(11)

PAGE TOP